視点死刑 懲役25年

キチガイじみた病に犯された男の記録

意識の融合 無意識の離反

意識の面での融合、無意識の面での離反これが私と彼との関係の全てであったが、もちろん彼も無意識的には私の心は彼から完全に離れてしまっていると心の何処かでわかっていたと思う。

要するにお互いにお互いの無意識は見えているような関係であった。

彼と一緒にいてそれなりに楽しそうにしていても私の心は冷えきっていた。他の事をして楽しみたいと。そして彼の目には私の無意識的本音はみえているのであった。そして彼の目に私の無意識的本音が見えていることも、また私は知っているのであった。

なんとも不思議な関係だがお互いの心の内側は見えていて見えていないような可笑しな関係であった。

前の記事にも書いたが私は彼の都合に付き合うのが重苦しくてたまらなかった。彼にお気に入りの映画を見せられ、音楽を聴かされ、遊びにも付き合い、家と家が別々の方向なのに一緒に帰る事を強要され
本当の私はまさに窒息寸前であったが、先に説明差した通り、本音を無意識へと抑圧することによってこの難を乗り切り意識の表面上だけでは彼と付き合い楽しそうにしていた。

彼は私との仲が悪くなると突然仲間を募り出した話は以前の記事に書いたが、思い出作りをしたかったんだかカメラで仲間たちを突然撮り始めた。

その頃に撮った写真を見てみると楽しそうにしている姿しか写ってない。もちろん他の友達もいたからそれなりに楽しかったのは事実なのだが、どう考えても心は離反していた。
(彼が私の顔を踏みつける写真があるが、これは彼は心の底では私の事を恨んでいたと思われる)
冬になり外で遊べなくなると仲間も離反していった話は前にも書いたが、他の仲間たちもほぼ上辺だけの付き合いだった、彼の都合に付き合っていただけと思われるがその点では皆私と同じであった。
(皆私と同様彼を敵にまわすのはろくなことじゃないと思っていたのではないだろうか)