事の始まり
まず、事の始まりはこうだ。ある友人との出逢いからはじまる。
その友人と知り合ったのは中1の春であった。ちょうど中学の入学式に合わせて私の地元にその友人が引っ越して来たのであった。
家は目とはなの先、歩いて1分位の所、席順は自分のいっこ前。
これだけでも何やら運命的な物を感じてしまうがその友人とは直ぐに仲良くなった。
その友人を仮にTとしておこう。
友人Tとは家も近所だし、しょっちゅう遊ぶようになった。
性格に多少難のある奴で、自己主張が強く自分の主張を押し付けてくる所や上から目線で他人を結構見下す所が鼻についたが、それ以外の部分では結構気のあう奴で、外で探検やスポーツ、漫画の貸し借り、エロ本の読み愛などして楽しく遊んでいた。
勿論、気の会わない部分がって2、3度喧嘩別れすることもあったが、直ぐに仲直り出来た。
自分がクラスメイトと上手くいっておらず、一人悶々とした日々を過ごしていたいた頃に、その時にむこうが仲直りの為に家を訪れた時は飛び上がるほどうれしかった。
その頃になると向こうもかつての自分の性格を反省したのか、自己主張の強さや、人を見下す部分は殆ど見られなくなった。
それからはお互い離れられないほど中が強くなり
ほぼ毎日遊んでいた。
色々と自分達のことや人生などのことについて語り合ったりもした。
私は彼以外の人間はいなくてもいいくらい、彼にゾッコンであった。クラスメイトと上手く言っていなかった時期が結構長かったのでその反動で殆ど彼になついてしまったのだろう。
そこまでゾッコンだった私だがある時期を境に急に心理的な変化が訪れた。
友人が彼しかいない状況が嫌になってしまったのである。一瞬心の中で『俺こいつとしかしゃべってねえな』と思ってしまったのである。
そう思うようになってしまってからは、今まであった彼に対する想いが嘘のように消え失せてしまい、彼と付き合うのが嫌になってしまったのである。
そして彼に対して冷たい態度をとるようになってしまったのである。そしたら、彼が『◯◯冷たい』と他の友人に語った。
それからである、彼の私に対する個人攻撃が始まったのは。
その個人攻撃が始まってから私は世にも奇妙な病に措かされてしまったのである。
自分に原因の一端があるにせよ情けない話だが、此方も此方で恨み辛みがありその葛藤で25年も苦しむ事になってしまった。
その葛藤の想いをこうして他人につたえることが出来るようになるまでには25年もかかってしまった。
誰かに語ることも出来ない。こうして文書化することも出来ずに25年も悶々とした日々を過ごしてしまった。
失った日々はもう帰ってこない、せめて誰かに語ることさえ出来てれば、ああ・・・・